
引っ越しのご挨拶に伺ったのに、何度インターホンを押しても留守だった。そんなとき、「このまま挨拶しなくて大丈夫かな」「手紙で済ませたら失礼にならないかな」と心配になりますよね。
安心してください。不在が続いたときは、手紙で挨拶をしても失礼にはなりません。 大切なのは、手紙に切り替えるタイミングと、書き方、出し方の3つです。
この記事では、そのまま使える状況別の例文5パターンをはじめ、手紙に切り替える目安、封筒やポストの扱い、引っ越し前(旧居)で不在だったときの対応まで、やさしくお伝えします。
読み終わるころには、今日にでも手紙を書いて、気持ちよく新生活のスタートを切れるはずです。
不在のときは手紙でOK。ただし「何回か訪ねたあと」が基本
挨拶は顔を合わせて伝えるのが一番丁寧ですが、共働きのご家庭や一人暮らしの方など、平日も休日も家にいないお宅は珍しくありません。何度もチャイムを鳴らすと、かえって相手の負担になってしまうこともあります。
そこで目安にしたいのが、曜日や時間帯を変えて2〜3回訪ねてみることです。たとえば「平日の夕方」「土曜の午前中」「日曜の昼間」のようにずらしてみましょう。それでも会えなければ、手紙に切り替えます。遅くとも引っ越しから1週間以内に入れると、「挨拶のない人」と思われにくくなります。
最初から手紙だけにしてしまうと、「会うつもりがなかったのかな」と受け取られることがあります。「何度かお伺いしたのですが」という一文があれば、会おうとした気持ちがきちんと伝わります。
一人暮らしで不安な方は、1回訪ねて不在だった時点で手紙にしても大丈夫です。
【コピペOK】引っ越し挨拶の不在手紙・例文5パターン

ご近所への手紙は、「拝啓」や季節のあいさつなどの堅い書き出しは要りません。短くて、読みやすいほうが好印象です。〇〇の部分を書き換えて、ご自身の状況に近いものを使ってみてください。
①基本の例文(粗品なし)
ご挨拶
このたび、〇〇号室に越してまいりました〇〇と申します。
何度かご挨拶に伺いましたが、ご不在のようでしたので、お手紙にて失礼いたします。
これからお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。〇〇号室 〇〇
②粗品を添える場合
ご挨拶
このたび、〇〇号室に越してまいりました〇〇と申します。
何度かお伺いしましたが、ご不在でしたので、お手紙にて失礼いたします。
ささやかですが、ご挨拶のしるしをお持ちしました。
よろしければお使いください。これからよろしくお願いいたします。〇〇号室 〇〇
③小さなお子さんやペットがいる場合
ご挨拶
このたび、〇〇号室に越してまいりました〇〇と申します。
何度かお伺いしましたが、ご不在でしたので、お手紙にて失礼いたします。
私たちは、夫婦と〇歳の子どもの三人家族です。
足音などでご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、気をつけて過ごしてまいります。
何かお気づきの点がありましたら、遠慮なくお知らせください。〇〇号室 〇〇
あらかじめ一言伝えておくと、後から音のことで気まずくなりにくいのがポイントです。ペットの場合は「犬を飼っており、鳴き声でご迷惑をおかけしないよう気をつけます」のように置き換えてください。
④一人暮らしの場合
ご挨拶
このたび、お隣に越してまいりました〇〇と申します。
ご挨拶に伺いましたが、ご不在のようでしたので、お手紙にて失礼いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。〇〇
部屋番号を書かず、名字だけにする書き方です。防犯面が気になる方向けで、詳しい考え方は次の見出しでお話しします。
⑤戸建ての場合
ご挨拶
このたび、向かいの〇〇番地に越してまいりました〇〇と申します。
何度かお伺いしましたが、ご不在でしたので、お手紙にて失礼いたします。
この地域のことがまだ分からず、ゴミ出しなどで失礼がありましたら、教えていただけるとありがたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。〇〇番地 〇〇
手紙に書くことと書き方のコツ
手紙に入れる内容は、次の4つがあれば十分です。
- 名乗り(「越してまいりました〇〇です」)
- 部屋番号や番地
- 何度か伺ったが不在だったこと
- 「よろしくお願いします」の一言
名前や部屋番号はどこまで書く?
ご近所づきあいを考えると、名字と部屋番号まで書くのが一般的です。ただ、一人暮らしの女性などで防犯が気になる場合は、名字だけにして、部屋番号を省くのもひとつの方法です。「お隣」「上の階」といった書き方なら、失礼なく場所が伝わります。迷ったら、同じ建物の管理会社や大家さんに、挨拶まわりをどうしているか聞いてみるのも安心です。
手書きでも印刷でも大丈夫
本文は印刷でも問題ありません。 名字の署名だけでも手書きにすると、ぐっと温かみが出ます。字に自信がなくても、ていねいに書いてあれば気持ちは伝わります。
封筒は必要?
メッセージカードや便箋を、そのままポストに入れてもかまいません。ただ、封筒に入れておくと、他のチラシと間違われにくく、中身を見られる心配もありません。 表には「〇〇様」ではなく「〇〇号室の方へ」と書いておけば、お名前が分からなくても大丈夫です。
ポストに入れる?ドアノブにかける?手紙の出し方

手紙の出し方で迷いやすいのが、粗品を添えるときです。
基本は「手紙をポストへ」
手紙だけなら、ポストに入れるのがいちばん無難です。 粗品があっても、ポストに無理なく入るサイズであれば、手紙と一緒に入れて大丈夫です。大きくて入らないものを押し込むと、郵便物が傷んだり、ポストが壊れたりする原因になるので避けましょう。
ドアノブにかけるときの注意
ポストに入らない粗品は、ドアノブにかける方法もあります。ただし、次の点に気をつけてください。
- ビニール袋に入れて、雨や汚れから守る
- お菓子などの食べ物は、日持ちして溶けにくいものを選ぶ
- 長期間の留守だと傷むことがあるので、生ものは避ける
また、ドアノブに物がかかっていると「留守です」と知らせているようで、防犯上いやがる方もいます。 迷ったときは、手紙だけをポストに入れ、粗品は後日お会いできたときに手渡しするか、思い切って省いても問題ありません。
オートロックのマンションの場合
オートロックで部屋の前まで行けないときは、インターホン越しに「〇〇号室に引っ越してきました」と伝えるだけでも、失礼にはなりません。会えなければ、エントランスにある郵便受けに手紙を入れましょう。
引っ越し前の挨拶で不在だったときは?(旧居の場合)
ここまでは引っ越し先(新居)の話でしたが、「今住んでいる家のご近所に、引っ越す前の挨拶をしたいのに留守だった」という場合もありますよね。
旧居の挨拶は、引っ越し作業で騒がしくなる前に済ませるのが理想です。引っ越しの1週間前から前日までを目安に、訪ねてみましょう。荷造りで忙しい時期なので、1〜2回訪ねて会えなければ、手紙に切り替えて大丈夫です。出し方は、新居の場合と同じ考え方で問題ありません。
新居の手紙との違いは、「これからよろしく」ではなく、「これまでのお礼」と「当日のお詫び」が中心になることです。引っ越し当日はトラックの出入りや物音でご迷惑をかけやすいので、先にひと言伝えておくと安心です。
ご挨拶
〇月〇日に引っ越すことになりました、〇〇号室の〇〇です。
お伺いしましたが、ご不在のようでしたので、お手紙にて失礼いたします。
これまで大変お世話になり、ありがとうございました。
当日は、荷物の搬出などで音が出てしまうかと思います。ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。
皆さまがお元気でお過ごしになりますように。〇〇号室 〇〇
特に仲良くしていただいたお隣さんや、大家さん、管理人さんには、この手紙に具体的な思い出をひと言添えると、より気持ちが伝わります。
手紙を入れたあと、顔を合わせたときの一言
手紙を入れて終わりにせず、あとで顔を合わせたときに、ひと言添えられると理想的です。エレベーターやゴミ置き場でばったり会ったら、次のように声をかけてみましょう。
- 「先日、お手紙を入れさせていただいた〇〇です。よろしくお願いします」
- 「〇〇号室に越してきました〇〇です。お留守のようだったので、お手紙だけ失礼しました」
長く話す必要はありません。名乗って、軽く会釈するだけでも十分です。手紙だけでは伝わりにくい人柄が、この一言で伝わります。
反対に、相手から返事やお礼を期待する必要はありません。手紙を読んでくれたかどうかも気にしすぎず、こちらは気持ちを伝えられたと考えて大丈夫です。もし相手が「お手紙ありがとうございました」と声をかけてくれたら、「こちらこそ、よろしくお願いします」と笑顔で返せば、それで十分です。
まとめ
- 手紙に切り替えるのは、曜日や時間を変えて2〜3回訪ねたあと
- 手紙は短く、名乗りと「不在だったこと」を入れてポストへ
- 防犯が気になる方は、部屋番号を省いたり、粗品をやめたりしてもOK
- 旧居の場合は、「お礼」と「当日のお詫び」を中心に書く
状況に合う例文を、ご自身の言葉に少しだけ直して使ってみてください。ていねいに気持ちを込めた一通は、きっと相手にも届きます。新しい暮らしが、すてきなご近所づきあいとともに始まりますように。
